About Adamovic

Nikola

Adamovicは、The Art of Bass Designを掲げたオランダのメーカーです。

製作者のNikola Adamovic(ニコラ・アダモビッチ)氏は、1990年代初頭にベースの演奏を始めたのですが、重く人間工学に乏しい楽器を数年間使っていたところ腰痛になってしまいました。

そこでより軽量で人間工学に基づいた楽器を探しましたが見つからなかったので、1997年に自身の為にベースの製作を始めました。

Nikola

当初は、安価な楽器からパーツとネックを流用し、異なるボディーシェイプを製作しストラップピンの位置を模索し始めました。その後、より高品質なパーツを購入しネックの製作を始めました。

彼はその楽器でオランダの様々なステージで演奏していたところ瞬く間に話題になり、オーダーが入り始めました。

2001年に正式に事業として楽器製作を開始しましたが、よりよい楽器を製作する為に一旦工房を閉め、アメリカのRoberto Venn School of Luthieryに入学しました。

卒業後にオランダに戻りAdamovicを再開し2005年に大きな工房に移転しましたが、この頃、オランダで最大級のウッドディーラーAmsterdamsche Fijnhouthandelでミュージカルウッドアドバイザーとして働く事を依頼され、5年間に渡り楽器製作に関するトーンウッドの選び方等を顧客にアドバイスしました。
その期間に多種多様な樹種を調査、実験して今まで楽器製作ではあまり使われていなかった木材を使うようになりました。

Nikola Adamovic氏が製作する全ての楽器は、自身の経験から人間工学に優れている事を考えられています。1フレットの近さ、軽量、ヘッド落ちしないバランス、薄くコンパクトで丸みを帯びたシェイプは、怪我を予防し長時間の演奏を可能にします。

現状に満足せず常にブラッシュアップを続けている製作家で、十数年取り扱いを続けて変貌を見続けていますが驚かされる事が多いです。
独りよがりにならずフィードバックを聞いて改善してくれる姿勢は、代理店として有り難い存在です。

Adamovicの基本スペックであるオイルフィニッシュのメンテナンスはこちらをご確認下さい

Custom Line

Custom Lineは、Adamovicが用意している膨大な木材のストックからお好みの材を選択する事が出来ます。スペックに関しましても、Adamovicで選択可能なオプションを自由にお選び頂けます。

Adamovicでは、他のメーカーでは馴染みの無い木材を使用していますので、お客様の望む音色、ルックス、演奏性を綿密に打ち合わせさせて頂きながら、お客様のご希望に添った楽器を製作していきます。

Adamovicの基本スペックは、トップ材、ベニア、ボディー材の3層構造のボディーと5Pネック、2wayトラスロッド、Haeussel(ホイズル)2PU、パッシブ、オイルフィニッシュ、Hipshop Aスタイルブリッジ、Hipshopウルトラライトペグ、Schallerセキュリティーロックでパーツは全てブラックです。

製作可能な弦数は4~6弦、24フレット、スケールは33"、34"、35"スケールで、弦間はスタンダードピッチ(4弦19mm、5弦18.5mm、6弦18mm)とナローピッチ(5弦17.5mm、6弦17mm)のどちらかを選択出来ますが、4弦はスタンダードピッチのみの製作になっています。

X-ergoシェイプと呼んでいるボディー裏のコンター加工により、演奏者の身体に完全にフィットし安定感とバランスを高めています。

トップ材のグレードやベニア、ボディー材、ネックコンビネーションの種類により価格が変動します。オプションで、NollもしくはGlockenklangのプリアンプ、蓄光タイプのluminlayサイドドット、フィンガーランプ、ホローボディー、木製ブリッジ等、多彩なオプションをご用意しています。


saturn4 saturn1 saturn2

Saturn

Adamovic唯一のボルトオンジョイントを採用したモデルです。

ラインナップの中ではトラディショナルなシェイプと音色を持ったモデルですが、ヴィンテージ楽器等で問題になるデッドポイントとウルフトーンがなく高いプレイアビリティーを持っています。

シングルコイルPUを選択する事の多いモデルで、オーソドックスなシングルコイルタイプ、ハムキャンセルタイプ、太く力強い音色のスラントタイプ、高音弦側の太さを残しつつバランスをとったハーフスタントタイプの中から選択可能です。4コイルのBassbar、PタイプのPUも選択可能です。

Saturnはソリッドボディーのみで、ホローボディーのオプションを追加する事が出来ません。



halo1 halo2 halo3

Halo

Adamovicで一番人気のあるモデルで、レギュラーサイズのボディーを持っていますが、丸みを帯びバランスの良いボディーシェイプは、1フレットの近さと快適なプレイアビリティーを提供します。

シングルカットデザインはネックに更なる剛性感を加え、反応の速いネックを構築する事が可能です。

ヒールレスネックジョイントは、ハイポジションでの演奏性を高めます。

Haloにホローボディーのオプションを追加した場合は、ソリッドボディーと同様にX-ergoシェイプが標準になります。



jupiter1 jupiter2 jupiter3

Jupiter

2021年からホローボディーのみの製作となりました。
Haloと同じシングルカッタウェイですが、よりコンパクトなボディーサイズで取り回しの良いモデルです。

Adamovic曰く、手を怪我されたり背中に痛みを感じるプレーヤーから注文が入る事が多いとの事です。日本のお客様からは33"スケールと組み合わせるオーダーが多いです。

シングルカットデザインはネックに更なる剛性感を加え、反応の速いネックを構築する事が可能です。

ヒールレスネックジョイントは、ハイポジションでの演奏性を高めます。

Jupiterのホローボディーは、X-ergoシェイプではなくフラットバックになります。


↓